本研究会は、“健常者における外科全般の医療を透析患者にも”を目的に、各外科系診療科医のみならず内科医も含め1992年に設立され、4半世紀が経過しました。その間数多くの基礎的臨床的研究が発表され、現在は周術期の管理も向上し手術法もより非侵襲的となり、非透析患者と同等の成績が得られる時代となってきたと考えます。
しかしながら、腎不全はがんの危険因子であり、かつ血管病変による死亡は透析患者の死亡の第一を占めています。透析患者の長期化・高齢化により、虚血性心疾患・末梢動脈病変など血管病変への対処が喫緊の課題となっています。
そこで今回はメインテーマを『腎不全外科の今』とし、サブテーマを「血管病変との共存」とさせていただきました。
医師だけでなく腎不全に関わるあらゆる領域の看護師、臨床工学技士など多くの医療スタッフの方々にもご参加いただき、積極的な意見交換、そして研鑽の場として実りある学術集会となるよう企画しております。
平成19年7月に京都で第16回腎不全外科研究会が開催されましたが、今回、9年ぶりの京都開催となります。7月は京都に夏を告げる祇園祭が一ヶ月間に渡り行われますので、京都を楽しんでいただけるのではないかと思います。
多くの演題が集まることを祈念しておりますので、奮っての参加を宜しくお願いいたします。
大会長 岩元 則幸
特定医療法人 桃仁会 桃仁会病院