大会長挨拶
謹啓
この度、「第16回日本透析クリアランスギャップ研究会学術集会」を2022年8月20日(土)・21日(日)の2日間にわたり、京都駅前のメルパルク京都におきまして開催させていただくこととなりました。
2006年に第1回研究会学術集会が開かれ、今回が第16回となりますが、この間に血液透析をとりまく環境は大きな変貌を遂げました。透析導入年齢の高齢化、糖尿病腎症患者の増加、長期透析患者の増加により、バスキュラーアクセスの維持や適切な透析機能評価が一層重要となっています。本研究会の主題である「クリアランスギャップ」は小野淳一先生によって提言された概念であり、日本発の理論です。クリアランスギャップにより透析効率の算出、バスキュラーアクセス機能不全症例やシャント血流再循環の検出などが可能となりましたが、この先達の理論・知見を引き継ぎながらさまざまな透析指標について議論し、バスキュラーアクセスの管理および治療についても本研究会から新たな提言ができればと考えています。これこそが第16回日本透析クリアランスギャップ研究会学術集会のテーマとしました「承前啓後」と「Transformation from Japan」に込められた思いです。
この2年間、世界的なコロナパンデミックのために集会型の学会・研究会の開催には非常な困難がありました。実際、当研究会におきましても2020年は中止(1年延期)、2021年の第15回学術集会もハイブリッド形式での開催となりました。2022年の第16回学術集会ではコロナパンデミックを人類が克服し京都で皆様と熱く議論ができることを心より願っております。
是非多くの皆様のご参加をお待ちしております。 謹白 2021年9月吉日
第16回日本透析クリアランスギャップ研究会学術集会 大会長 佐藤 暢 特定医療法人 桃仁会病院 院長